ジャニヲタになりかけている話 #2-リスペクト

私には幼馴染みのeighter(エイター。関ジャニ∞のファンのことをそう呼ぶそうだ。)の親友がいる。彼女は超菅野美穂似のキュートな母親であり、がっつり働く女であり、立派なジャニヲタだ。四国の片田舎から関西にまで出向き、きっちりヲタとしての活動もこなすスーパー四十路である。最近は睡眠時間を大切にしている、健康第一のヲタ。日常と健康を優先、持続可能な中年ヲタライフを目指したい私の良き先輩だ。

そんな彼女とジャニーズアイドルとの出会いは特別に私の心に刻まれている。これなくしては、私がジャニーズに本格的に関心を寄せることはなかったと思う。

 

■事変 -親友の命を救ったアイドル-

10年ほど前、彼女は突然夫を亡くした。

それまで、優しい夫と2人の可愛い子どもたちと本当に幸せな生活を送っていた彼女。幼い頃から、お嫁さん、お母さんになることが夢で、本当に夢のような、あるいは夢よりも幸せな、愛あふれる毎日を過ごしていた。幸せは周りまで広がって、私もおすそ分けをもらっていた。愛するのが上手な彼女は、旦那さんにもたっぷり愛されて、時折彼女が語る家族の話に触れるだけで、私のガッサガサな心に潤いと温もりが染み込んで、癒やされ、ほんわかハッピーな気分になったものだった。

 

彼女を襲った突然の不幸。身を引きちぎられる様な絶望に、どんなに泣いたことだろう。

夫をなくした後の彼女は、幼い2人の子どもたちを守り養うために強くあろうとし、本当に頑張っていた。時間を重ねるごとに、逞しさのような、強さの柱のようなものが太くなっているようでもあった。

 

3年半ほど経った頃、帰省した折に久しぶりに会えることになった。1年ぶりの再会だったと思う。彼女はなんだかこれまでよりも元気で笑顔。「良いことがあったんだよー」とニヤニヤ。聞けば、最近生理が来たのだと。約3年ぶりに!!!

え!!  さんねんぶりに!!!!!

ショックに体は悲鳴をあげ、夫を亡くしてから一度も来ていなかったらしいのだ。少しずつ元気になってきても何故か生理だけは戻らないので、三十路前半だが、もう終了したと思っていたとのこと。だけど今、しっかり再開したというのだ。

私はそんな体調だったということを全く知らなくて、涙が出そうになった。それから、復活が嬉しくて、また泣きそうになった。お赤飯でお祝いしたい興奮に、鼻息も荒くなる。

 

それから、どうやって“生理様3年ぶりの奇跡の大復活”という偉業を成し遂げたのかという話になった。

 

「ジャニーズよ、ジャニーズ!あはははは!」

 

えーーっ!すごすぎる!

なんと、テレビの向こうのジャニドルくんに心を掴まれて、ホルモン正常運転に成功したのだという。

答えが意外過ぎて、驚きと感動と感謝の洪水が一気に私を襲った。

なにそれ!!

ジャニーズすごい!!

アイドルすごい!!

救ってくださりありがとうございます!!!

 

この出来事は本当に嬉しくて、彼女との時間を思い出しては、ジャニーズ神かよ!と興奮が蘇ったり、アイドルという仕事を尊敬したり。益々元気になる彼女を見ると、ジャニドルへ心からの感謝が湧いてきた。

ジャニーズに命を救われるって、本当にあったのだ。

 

■ジャニヲタブログ

それからというもの、アイドルへの尊敬とヲタへの憧れは膨らむばかりだった。

私はぐいっと身を乗り出して、どこかに自分用のジャニーズ沼があるのかもと探し始めた。だが、見つけた沼に近づいても、それなりに気分良く足をつけたり泳いだりはできたが、沼は私を全く引きずり込まなかった。そして、なぜだか違う森に迷い込み、気づくとももクロちゃんというサナギからチョウへと脱皮しようとする可愛子ちゃんたちのDVDを観ながら全力で踊っていた。

それからしばらくは何事も起きなかったが、時折ジャニヲタさんのブログ読んで、沼の楽しみ方を勉強してみた。これまで、メディア出演を追いかけるだとか、団扇を振ってコンサートで盛り上がるだとかいう想像しかできなかったのだが、本当に多様な楽しみ方と多様な見方あることを知って面白かった。

特に、高知在住のあややさんのブログ『それは恋とか愛とかの類ではなくて』には楽しく学ばせてもらった。そして大好きになってしまった。ジャニーズにハマる前に、ジャニヲタさんにハマるという思いがけないことがおこった。あややさんブログはもちろん今も愛読させてもらっている。まずは、読者を巻き込みまくる独自アンケートの数と仕事量がすごい。すご過ぎて笑ってしまう(誉めています)。それから、まあ文が上手い。観点が面白く、芯を食ってるなあと唸らされる記事も多い。ジャニーズ界隈のことをよく分からなくても、身の回りにあることの比喩として捉えられるような表現が散りばめられている。今もヲタ用語を絶賛勉強中の私だが、全くその知識のなかった初期の頃でも、あややさんの記事は大変読みやすくありがたかった。言葉の選び方もすごく好み。

 

好きな記事はいくつもあるけれど、私の中のベストを1つ貼っておく。

(ちなみに、私がこの度ジャニーズについて書くために「はてなブログ」を選んだのは、完全にあややさんリスペクトという理由しかない。)

 

さてそうやって何年も、私はハマってみたいジャニ沼の淵をぶらぶらしていたのだが、まあ自分の身には何も起こらなかった。

一方、楽しみまくる幼馴染みの彼女は、ホルモンを順調に分泌させ、フェロモンを放ち、羨ましいほどにズブズブに底なし沼へ。そして沼の主へと変容していった。追いかける対象を替える「担降り(たんおり)」という儀式もこなし、完全にジャニヲタとして輝き始めた。現在、関ジャニ∞の特に錦戸亮くんのへの愛が強火で燃えているようでなによりだ。

ガチヲタで可愛いったらありゃしない。

  

ruicow.hatenadiary.jp

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